嫁入道具の化粧台のリペア その1

今回ご依頼を請けたのは化粧台のリペア.
ご年輩の女性からのご依頼で,おうちにうかがい化粧台をみせてもらったところ・・・

・・・状態が非常に悪い・・・(-_-;)

かつては丈夫で立派な家具であったことがうかがえるのですが,制作されてから長い月日が経過するうちに太陽の光にさらされ,全面の樹脂コーティングはひび割れて剥がれ落ち,塗装の色が抜け落ちてしまっています.

ここまでの状態になるまでずっと使い続けてきたということは何か理由があるのだと思いお話をうかがうと,何十年も前に嫁入道具としてお母さまに買ってもらった大事な化粧台とのこと.使っているとひび割れた樹脂がぽろぽろと剥がれ落ちてきてしまうような状態でも,どうしても捨てることはできず,この化粧台を何とかなおして使い続けていければ・・・とおっしゃっていました.

元の家具が持っている風合いなどを生かすためにも,いつもは基本的に部分補修で対応するのですが,今回は明らかに部分補修でどうにかなるような状態ではなくコーティングをすべて剥がしてからのリペアとなりそうです・・・(-ω-)/

化粧台をお預かりして早速コーティングの剥がし作業を開始.
スクレーパーや彫刻刀を使い,すでにコーティングがめくれあがっているところから剥がし始めます.

最初は簡単に剥がれていったのですが・・・

途中から作業が難航 ( ;∀;)

色落ちの少ない部分は劣化が少なく,下の木材にもよく貼りついている・・・

・・・前途多難なリペアが幕を開けたのでした (゚∀゚) その2に続く

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