気密測定とは

建物の性能として大事な項目として、気密性能というものがあります。
これは簡単に言うと、「建物の外壁にどれだけのすきまがあるのか」ということです。
気密測定とは、この「すきま」がどれだけの大きさなのかを測定することになります。

とはいえ、建物の外壁のすきまを実際に目ですべて見つけてその大きさ測ることは現実的にはまず無理です。
そこで実際の気密測定では、ファンを使用して建物の中から空気を抜いたり、
反対に送り込んだりすることで建物と外気との間に圧力差を作り出し、
その時にすきまからどれだけの空気が出入りしているのかを測定します。
(その測定した空気の量をすきまの大きさに換算して、いわゆるC値という性能値に読み替えます。)

建物から空気を抜いた状態で測る方法を「減圧法」、
空気を送り込んだ状態で測る方法を「加圧法」と呼びます。

気密の必要性

なぜ気密性能が高い必要があるのでしょうか、またそのことを確認する必要があるのでしょうか。

それに対する私なりの答えは1つ、「建物の目に見えない弱点をなくすため/弱点が少ないことを保証するため」です。
エネルギーロスの削減、快適性の向上、屋内空気質の良化といった答えもありますが、本当に大事なのはこれだと思っています。

夏でも冬でも、暖かい/暑い湿った空気はすきまがあるとそこを通って涼しい/寒い方へ流れていきます。
気密性能の低い建物、つまり弱点の多い建物ではその空気がどんどんと弱点(すきま)に向かって流れ込んでいくことになります。
そうなると何が起こるのか・・・
壁の中で湿った空気は結露を起こし、目に見えないところでカビが繁殖したり、木材が腐ったりしていきます。
自分では気付くことができないところで家は傷み、カビによる健康被害がでるリスクもあります。

「気密測定とは」のところで書きましたが、すきまをすべて目で見つけることはできません。
つまり気密測定をしないということは、そうした弱点が多いのかも少ないのかもわかっていない状態だということはお判りいただけるでしょう。

夢のマイホームを建てるにせよ、建売住宅や分譲住宅を購入するにせよ、ほとんどの方にとって一生ものの買い物と言っても過言ではありません。
気密測定を行うことで気密性能を測定することが、その建物が目に見えない弱点の少ない建物であることを保証する唯一の方法と言っても過言ではないのではないでしょうか。

対応地域

関西の近畿地方(大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山(一部)を中心)で測定を承っております。

気密測定業務に関しましては、ハイシマ工業株式会社からの業務委託というかたちでお仕事を請け負います。

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