兵庫県神戸市垂水区内での気密測定
兵庫県神戸市垂水区内 気密測定(2023年9月29日)
「マンションの一室の気密測定をしてほしい。」
いつもは戸建住宅の気密測定をしている私にこんな連絡が届きました。
今回のマンションの持ち主であるオーナーさんは建物性能の向上を含めた改修工事を計画しており、すでに内装は解体している状態とのこと。改修前の気密性能がどうなのかを把握してから、どの程度気密についての対策をするかどうかを決めたいというお話でした。
いや、やったことないです・・・。
そう、マンションの一室の気密測定は今回が初めて。
初めては何事も不安なんです。
いつもやっていることと何が違うの?と思いますか。
はい、正直なところほとんど違いはありません(笑)
唯一違うところとすれば、戸建住宅とは違い隣戸があるということでしょうか。
隣戸があるとどうなるのかというと、隣戸の窓を開けて測定する必要があったりします。
それが間仕切り壁から隣戸に漏れていく空気を正確に測るための対策なんです。
例えば自分が部屋でたばこを吸うとしたら、隣に漏れると迷惑かけますよね、逆だとイヤですし。
・・・今は部屋でたばこを吸う人ってほとんどいないんですかね、吸ったことなんで実はよくわかりません。
とはいえエネルギーの観点では間仕切り壁の漏れはそんなに気にする必要はないのですが、臭いや音の観点からすると隣戸との間仕切り壁の気密性も結構重要だということなんです。
(LEEDというアメリカ発祥の建物の環境性能評価システム(世界的に使われているシステムです、もちろん日本も)では、集合住宅においてたばこの煙の流入出の観点から気密測定が求められたりしています。)
と、まあそんな知識を持っていても、結局は初めてなので不安なのですが(笑)
そんな不安を抱えながら気密測定に臨みました。
当日の測定結果は、なんとC値0.5。すごく良い数値です。
大きな理由としては建物が鉄筋コンクリート造だったこと。
基本的に戸建住宅で鉄筋コンクリート造のものは測定したことはないのでそういう意味でも私にとって初めての測定だったのですが、やはり木造・鉄骨造よりも明らかに気密性能が確保しやすい構造ですね。
ただやはり改修しようとしているマンションだけあり、古い単板ガラスがはまったサッシの漏気はかなりのもの。
漏気のほとんどがそこから来ているという感じでした。
今回は改修前の測定にもかかわらず数値がかなり良かったので、気密に対しての特別な対策をする必要はなさそう。
改修時にはしっかり気密のとれるサッシとの交換をおすすめしますとお伝えし、今回のお仕事は完了しました。