大阪府大阪市東住吉区内での気密測定(完了検査)
大阪府大阪市東住吉区内 気密測定(2023年7月16日)
今回は新築住宅のオーナー様からの直接のお問い合わせがあり、大阪府大阪市東住吉区に気密測定の完了検査に行ってきました。
名前は伏せますが有名なハウスメーカーの住宅で、今回は減圧測定のみを実施します。
やはり最近は住宅の気密性能について興味のあるオーナー様も増えてきているようで、工務店さんやハウスメーカーさんからの依頼ではなく、直接オーナー様が気密測定のお問い合わせをしてきてくださるケースが出てきました。
オーナー様から気密測定を依頼したいと思っても専門知識がなく不安に思われるかもしれませんが、ご依頼があればオーナー様と工事業者様双方としっかり連絡を取り合いながら気密測定の適切なタイミングなどをきちんとアドバイスしてお話を進めていきますので、お気軽にご連絡ください。
さっそく当日の気密測定のお話に移りますが、今回は屋根断熱のお宅ということで気密測定を実施するにあたっては注意が必要です。
というのも気密ラインが天井面ではなく屋根面となりますので、屋根に圧力をかける必要がある、すなわち気密測定時に屋根裏空間にもしっかり空気を送り込む(吸い出す)必要があります。
そのために必要なことは屋根裏空間につながる天井点検口をしっかり開けておくことです。
もしもこれを怠ると、例えば差圧を50Paかけないといけないときに、屋根裏空間にしっかりと空気が送り込まれず(吸い出されず)屋根には25Paしかかかっていないといったことが起きてしまい測定される漏気量が少なくなる、すなわち実際よりも良い数字がでてしまうという結果になってしまいます。
建物の施工者側にとってはうれしいことかもしれませんが、正しくない結果はオーナー様にとって不利益でしかないのでしっかり天井点検口を開けたことを確認して測定を行っていきます。
そして今回の実際の測定結果は、C値0.7。
非常に良い数値で、測定に立ち会っていただいたオーナー様も一安心でした。
今回のように住宅はある程度のパターンはあるもののどれ一つとして全く同じものはありませんので、測定の際に少し注意が必要な建物というものがあります。
間違った準備をしてしまうと間違った結果を導き出してしまうので、私たち気密測定業者にとって事前の図面での確認やヒアリングはとても重要なことであったりします。
余談ではありますが、当日は夏真っ盛り。気温は36℃を記録していました・・・。
気密測定の際はエアコンも使えず室内を閉め切って行いますので、夏というのは気密測定業者にとっては非常に厳しい季節です💦