京都府長岡京市内での気密測定(完了検査)
京都府長岡京市内 気密測定(2023年1月17日)
今回は、前回中間検査を行った住宅の完了検査に行ってきました。
前回中間検査を行ったのは11月。
約2か月後の1月の気密測定とあって、外気温は14時の時点で約8℃。
外での作業はかなり冷えましたが、室内の温度は約15℃とさすが中間検査でのC値が0.9(減圧が約0.93、加圧が約0.87)という結果でしっかり気密がとれた状態だったこともあり、ヒーターなしでもなかなか暖かい温度を保っていました。
前回がしっかり良い結果だったので今回はそれ以上の良い結果であることを期待しますが、
(改善の余地がすでに少ない状態なので実はなかなか難しいことです)
中間検査後に気密シートに傷をつけてしまっていたり、電気工事などで必然的に気密シートに穴をあけることになるのでケーブル施工後の気密処理がおろそかであったりした場合には中間検査のときよりも結果がかなり悪くなってしまう可能性もありますので、そうではないことを祈りながらの測定となります。
そして今回の測定値はC値で1.0。減圧も加圧も小数点第2位を含めても約1.00という結果となりました。ここまで減圧と加圧の結果が同じなのも珍しいことです。
結果としては十分に高気密な住宅ということでよい結果だと言えるのですが、気になるのは中間検査のときよりも約0.1だけ結果が悪くなったこと。
(ただし、気密測定の結果は当日の風などの気候条件に左右される側面がありますので、C値0.1の違いはあまり目くじらをたてることでもないことにはご留意ください。)
その原因を探るべく気密測定器のファンで室内外に圧力差を保った状態にしつつ住宅内を見て回り、私が見つけた主な漏気箇所は間仕切り壁のコンセント廻りでした。
間仕切り壁のコンセントは外壁のコンセントとは違い気密カバーという製品(コンセントを外壁に施工する際に気密シートに穴をあける必要があるため、その穴を補うためのものです)を通常は使用しませんし、今回ももちろん使用されてはいません。
ただ、実はほとんどの住宅で間仕切り壁のコンセントで漏気が見つかります。
なぜそうなるのか詳しく知りたい方は、私のブログで説明しております。
こちらのリンクからどうぞ。
今回は現状でも十分に気密性能は高いこともあり、もしも気密カバーを今からつける場合は再結線をしないといけないことにもなりますので、(私としても間仕切り壁に気密カバーを後付けすることは根本的な解決策ではないと思っているので推奨はしていません)間仕切り壁のコンセント廻りについては現状のままとすることになりました。