ダイニングテーブルの天板の再塗装
今回もHPのお問い合わせからご連絡をいただきました。
お問い合わせ時に送っていただいた写真には一部だけ塗装が白化してしまったダイニングテーブルが写っており、お客様のお話ではダイニングテーブルに熱いものを置いてしまったことで白いシミになってしてしまったということでした。
熱いものを置いてしまい白化した塗装からその跡だけをきれいに取り除くことは難しく、その対処の仕方によっては最悪の場合よりひどい状態になる可能性もあることから、ダイニングテーブルの天板のみの再塗装をご提案しました。
今回のダイニングテーブルはRe:CENOインテリア製のもので、通常は丸テーブルですが来客時などに対応できるよう延長が可能な仕様になっており、そちらの延長用の天板も再塗装することとなりました。
再塗装を行うためにまずしなければならないことは古い塗装の剥離です。
古い塗装のうえから新しい塗装をのせてしてしまうとうまく密着せず、数年後には剥がれてしまう恐れがあるためまずはしっかりと古い塗装を剥がしてしまう必要があります。
そこで問題なのが、今回のダイニングテーブルの天板が突板仕様だということです。
今回のダイニングテーブル、脚は無垢材なのですが天板は突板という1mm以下の厚みの木材を合板やMDFといった材料に貼り付けた仕様になっています。
つまり何が言いたいかというと、古い塗装を剥離するためには表面をサンドペーパーなどで削り取るのですが、余計に削ってしまうと古い塗装だけでなく突板を削り取ってしまい、中の合板やMDFといった見た目のよろしくない表面が表れてしまうということです。
(1mm以下ということは、もっと薄いかもしれないということです。その可能性を考えると実際に余分に削れるのは0.1~0.2mmくらいといったところでしょうか。)
もしも突板を削り取ってしまえば大問題なので細心の注意を払いながら表面を削るのですが、とはいえすべての古い塗装を剥がしきらないといけません。
つまり大胆かつ慎重な作業が求められます。
ですので、古い塗装を剥がしきる一歩手前までは電動工具を使用できるのですが、最後は完全に手作業での塗装を削り取っていくことになります。
ほぼ丸一日の作業で古い塗装を剥がしきり、残りは塗装作業です。
サンディングシーラーを塗り、乾かし、軽く研磨という作業を繰り返し、それが終わった後も塗るものがニスに変わるだけで、ニスを塗り、乾かし、軽く研磨するという作業を繰り返します。
塗って、乾かして、研磨して、という繰り返しの作業を6回(サンディングシーラーとニスの合計回数です)ほど行い、約1週間ほど十分な乾燥期間をおいてダイニングテーブルの天板の再塗装は無事完了となりました。
Before
During
After
作業手順
塗装剥離 → サンディングシーラー塗装 → 研磨 → ニス塗装 → 研磨 → 乾燥(1週間)
費用
21,000円