ベッドの引き出しの底板修理

今回お問い合わせいただいたのは、ベッドの引き出しの底板を修復できないかという内容です。
以前に引き出しの底板を踏み抜いてしまい、底板が割れてしまっているとのことでした。

お問い合わせ時に頂いた写真を見る限り底板が割れてしまっている範囲は全体の4分の1ほどに収まっておりました。
そのため引き出しを解体して底板をそっくりそのまま交換するよりも、新たな板を内側に貼り付けたほうが値段も抑えられますし、解体して二次的な不具合が出るリスクもないと判断し、そのことをお伝えするとともに新たに貼り付ける板厚分(合板2.5mm)だけ引き出しの容積が減ることをご了承いただいて、引き出しをお預かりいたしました。

まずは合板を用意し、引き出し底板とほぼ同じサイズに切り出しまして、サンドペーパーで微調整をかけてしっかりと収まるサイズになるめで研磨します。その後、合板の表面を軽く研磨してサンディングシーラーを塗ってから再度研磨、その上からニスを塗って仕上げ、元の底板に貼り付ける新たな底板が完成です。

この完成した新たな底板を元の底板の内側に貼り付ければ機能としては十分果たせるものにはなるのですが、引き出しを裏返すと割れている元の底板が見えるという状態のままにしておくのは嫌だったので、割れている範囲より少しだけ大きい範囲で元の底板を切って割れてしまった部分を取り除き、そこの穴にはまる大きさの合板を新たに切り出してサイズを合わせたものを用意しました。

新たな底板を元の底板に接着剤で貼り付けたのち、事前に用意した穴にはまる合板を裏から同様に接着剤で貼り付け、四周に少しすきまが出てしまった箇所にはパテを埋めてその部分だけ再度ニスを塗って保護をして、無事完成しました。
(引き出しレールの取付ビスを紛失していらっしゃったので、そちらも代わりのビスで取り付けました。)

余談なのですが、今回のご依頼者様は「川西市 家具 修理」という検索でこのHPが表示されてきたことと、私のブログを読んでいただいたうえで依頼してみよう思っていただいたということだったので、私としては本当にうれしい限りでした。

Before

After

作業手順

底板切り出し → サイズ合わせ → ニス等の塗装 → 穴埋め用合板切り出し → サイズ合わせ → 接着 → パテ埋め → ニス塗布

費用

7,000円