椅子の座面の板の取り換え

椅子の座面が割れてしまい、座れない状態となっているのを直してほしいという依頼がありました。

頂いた写真を確認するとそれは見事に座面が割れていましたが、座面に使用されている合皮自体はそれほど悪い状態ではなかったのでそのまま使うことにし、表面化粧用の不織布と中の板材を取り換えることにしました。

座面の合皮はそのまま使用するので、留めているタッカーの針を丁寧に取り外して中の板材(パーティクルボード)を取り出し、それを型にして合板を同じ形に切り出し、全体的なやすり掛けと角取りを行ってから元のクッション材を戻して元の合皮と新しい不織布を張りました。また、目立つ合皮のキズや木部の色剥げ箇所については、サービスで目立たない程度に補修を施してお返ししました。

パーティクルボードは木質チップを接着剤で固めた材料で、エコで安価な材料ではありますが結構な荷重がかかる用途にはあまり向いている材料ではないため、今回は合板に取り換えることにしました。もう修理前のような壊れ方はしないはずです。

Photo

座面が完全に割れています
パーティクルボードを合板に取り換え
座面解体途中の画像
完成後

作業手順

合皮・不織布の取り外し → 板材の型取り → カット → クッション材の膨らみ戻し → 合皮・不織布の張り直し → 目立つキズ等の補修(サービス)

費用

1脚あたり 4,400円